2024/02/09 update
ジム等のバイザー形式の表現(UV発光化)について追記しました。
2023/09/20 update
偏光+蛍光シールでのツインアイ表現について追記しました。
ガンダムタイプを製作するにあたり、ツインアイをどう表現しようかというのは毎回悩みます。
今回はツインアイやセンサーなどのレンズ表現について、各表現の特徴などお話したいと思います。
ツインアイ表現方法その1、シール
さて、ツインアイの表現方法は大きく分けて2つあると思います。
ひとつは、一番スタンダードであろう付属のシールを使用する方法。
付属シール使用例
(※黒い縁部分は切り取って使用しています)
これまでラピーテープやオーロラシール、メタリックシール、蓄光シールなど貼り付けるタイプの方法をいくつか試してきたのですが、個人的には付属のシールが一番ナチュラルでほどよく反射してくれる気がするので、色部分を切り出して使う事が多いです。
大抵のキットにはツインアイのホイルシールが付属してますし、なによりコスパが抜群に良いんですね。
もっと反射性を高めたい場合はオーロラシールやラピーテープのようなものを使用する方法もあります。
ツインアイや胸のセンサー表現部分は付属シールの上にオーロラシールを貼り付けて、より反射性を高めています。
オーロラシールは透過性があり下地の色によって見え方が変わるので、汎用性も高いんですね。
デザインナイフなどで黒い部分は切りとって使用してください。
メリットやデメリット
安定した見栄えと手軽さはありますが、切り出して使用する場合、カットや貼り付けにはある程度慣れが必要なので、意外と難度は高めだと思います。失敗するとリカバリーが難しいですし。
形や位置を微調整できる出来る反面、切り出したばかりのシールが行方不明になり、後でピンセットに貼りついているのを発見するなんてこともザラです(´ー`)
画像では分かりづらいですが、付属シールにオーロラシールを重ね、デフォの黄色ではなく金色に近い反射色になっています。
UV発光
UV発光させる場合、
1、シールの上につや消しクリアー(表面を粗くして塗料の食いつきを良くします)
2、その上に蛍光イエローを塗布
3、最後にまたクリアコート(そのままだと蛍光塗料が剥がれやすいため必ず最後にトップコートしてください)
ツインアイ表現方法その2、塗装
そしてもう一つは塗装。
シルバー塗料で下地を作り、クリアカラーで色付け。その上にエナメルブラックを塗布して、ツインアイ部分だけをシンナーでふき取れば、メタリック質感のツインアイができます。
多分塗装派の人は概ねこの手順じゃないでしょうか。
UV発光させる場合、蛍光塗料はラッカーまたはシンナーで消えないものを用意しましょう。
塗装例
メリットやデメリット
こちらは堅実で失敗が少ない、失敗してもリカバリーが容易な反面、シールのような高い反射性はなく、形や位置の微調整はほぼできません。
個人的には、どちらも一長一短なので、用途に応じて使い分けるのが良いのかなと思っていますが、UV発光可能な蛍光シールにオーロラシールを重ねた表現にも注目しています。
蛍光シールと反射シールを併用した新表現
蛍光シートの上にオーロラシールを重ねると、高い反射性とUV発光のどちらも表現できます。
当たりはずれはあると思いますが、100均のものは底面と蛍光面が剝がれてしまって使い物にならなかったのですが、下記の商品はそういう脆さもなく個人的には気に入っています。
UVライト未照射状態
オーロラシールのおかげでキラキラ反射します。
UVライト照射状態
どうでしょうか。より世界観のレンズに近い表現になっているのではないでしょうか。
塗装だと絶対的に難しい表現ですよね。
デメリットはシールと比較して多少厚みが増す事と、粘着力が弱いので場合によっては接着剤で補強してやる必要がある事でしょうか。
上記理由により曲面での使用は不向き。画像のように凹形状部分などにはめ込むように使用すると良いと思います。
つまりはカラーチップみたいな使い方ですね。
ツインアイにはまだ試せていないので、機会があれば試してみたいと思います(*・∀・)
ツインアイに偏光・蛍光シールを使用した例
2023/09/20 update
上記方法をツインアイに適用したものをご紹介したいと思います。
こちらは筆塗時のムラや余計なところに蛍光塗料が付着して汚してしまう事もないので、綺麗な偏光+発光アイができます。
ただ非常に手間がかかるので、どうしても偏光+UV発光させたいという方以外にはあまりおすすめしません。
上記画像はHGUCリヴァイブ版ガンダムMk-IIに適用したものになりますが、事前準備としてツインアイのクリアパーツに元々あったツインアイモールドを除去して、偏光+蛍光シールを貼り付けています。
カットしたツインアイ部分に接着剤を少量塗布してプラへ貼り付けます。
接着剤は塗面を侵さずはみ出た分も簡単に取れる水性のものがおすすめです。
額のレンズ部分もこの方法で加工した偏光蛍光シールです。
仕上がりは非常に綺麗なのですが、1/144スケールキットで1mm厚のツインアイシールを精密にカットするのは非常に難易度が高いです。コスパ重視の場合は個人的には塗装がお勧めです。
おまけ
プラモ製作する人は結構知っているであろう、あのスジボリ用ガイドテープも実は発光します。
ジム等のバイザー形式の表現(UV発光化)
2024/02/09 update
バイザー部分のクリアーパーツの材質がキットにより異なるため、キットによって表現方法は異なりますが、いくつかの表現例をご紹介したいと思います。
バリエーションや製造時期により材質は異なるかもしれませんので、一例としてご留意くださいませ。
偏光・蛍光シールをバイザー内部に貼りつけ
UVライトの照射でバイザー内で発光しているような表現になり非常に綺麗な見た目なのですが、稀にクリアーパーツがUV光を遮断してしまう材質のものがあるため、どのキットにも適用できるわけではありません。
また、内部のディテールは当然見えなくなりますので、中の造形を見せたい場合にはおすすめしません。
ジェスタ(ジェスタキャノン)はUV光に反応する材質なため、何もせずともUVライトの照射で発光します。
反射率を高めるために、バイザー内面に透過性のある偏光シールを貼り付けています。
バイザーの形に合わせてカットするのがちょっと大変なのですが、私の場合以下の手順でカットしています。
- バイザー内部に大まかにカットした偏光シールを貼り付ける
- 綿棒にバイザーを巻きつけて指で抑えつつシールの形をデザインナイフで切り整える
当て木の役割は綿棒でなくともバイザーの形にあったものなら何でも良いと思いますが、固い材質のものを使用する場合、押さえつける際に力を入れ過ぎてバイザーを破損してしまわないようにご注意ください。
また、ナイフの刃は必ず新品に取り替えておきましょう。
細かい作業なのでデザインナイフ等でけがをしないようにくれぐれもご注意ください…(;’∀’)
バイザーを塗装(UV発光化)
ブルーディスティニーや陸戦型ジムのバイザーはUV光を遮断してしまう材質なので、UV反応させる場合バイザー内に仕込む事ができません。
ブルーディスティニーの場合は、クリアーの蛍光塗料でバイザー外側を塗装、つや消しクリアーでコートしていますが、光沢感を出したい場合は、光沢クリアーで仕上げるのが良いと思います。